うつでなまぽ

うつ病でPTSDでアスペで生活保護受給中の生きものがいろいろ書きます。

こもごも「また189に通報をしたはなし」

 夜中一時に子どもの泣き叫ぶ声とおとなの怒鳴る声が聞こえてくるわけだよ。尋常じゃないでしょ。どうもおなじ階のような感じがするので顔を出してみたら、小学生くらいの女の子が玄関あたりにしゃがみこんで「もういやだ、もういやだ」と泣きながら訴えているわけ。おとなのほうはたぶん母親? で、「もう警察に連絡するからね、つれていくからね」みたいなことを言っている。玄関のドアは開け放し。靴が何足か共用廊下に転がってきて、それを拾いに来た男がわたしに気づいて、うるさくしてすみませんねみたいなジェスチャーをして靴をひろってなかに入っていく。子どもはまだ泣いてるし、おとなはまだ怒鳴っている。

 もしかしたら、女の子はなにかものすごくわるいことをしたのかもしれないな。だからお母さんから厳しく叱られているのかも。とか考える。いろいろ考える。でもこわかったので通報した。通報すれば責任を児童相談所のほうに投げられるからね(考え方がクソ)。

 だいたい、男のほう、ぜんぜん見ない顔なんだよな。三年くらい住んでるけど、見かけたことがない。父親ではないかもしれない男。なんだかニュースに出てきそうな家族構成じゃあないか。こわすぎたんだよ。

 

 通報したとき、通報を匿名にするか実名にするかきかれたので、実名にした。なにかあったらもしかしたら連絡がいくかもとのこと。いまのところきていないから、大丈夫だったのかも。よくわからない。

 

 あと、ものすごくいやあなことに、ああいう経験がわたしにもあるんだよなあと思った。わたしの場合は母親ではなくて父親で、殴られたりしていたけど、たぶん周囲にはわかってたんだろうな。泣き叫ぶ子どもがいることが。マンションだったから、それがどこの部屋のだれかまでわかっていたんだろうなって。でも家庭のなかなんてだれにもわからないんだよね。わたしが泣いてても、子どもが泣いてても、ただ単にわがまま言ってるのかもしれない。喧嘩してるだけかも。悪いことして叱られているのかも。そういうふうに考えてみんなはくちを閉ざしていたのかな。

 結局クローゼットのなかの骨というやつで、そとからはどうしようもない。閉鎖されている。それがわたしの持つ家族や家庭のイメージで、たぶん一生変わることがない。家庭の数だけ地獄があるのかもしれない。シュレディンガーの猫とおなじで、開けてみるまでわからない。

 

 昔の自分を外から眺めてるみたいな、不思議な体験だった。そのときは通報しなきゃなってだけでなにも思っていなかったんだけど、どうやらものすごく傷ついた? 苦しい? ことに、時間をおいて気づき始めている。アスペなせいなのか、なるべくものを感じないように生きてきたせいなのか、こういうところが死ぬほどにぶくて、人生に支障がある。生きるのに向いていない。