うつでなまぽ

うつ病でPTSDでアスペで生活保護受給中の生きものがいろいろ書きます。

精神科受診「フラッシュバックとは何ぞや」

 最近よく実家の夢を見る。なにかおそろしいことがあるわけではなく、単に実家にいたころを思い出しているような夢だ。問題は、目が覚めても夢の感覚から抜け出し切らないところだ。

 わたしは実家にいたころ、玄関にちかい自室で、二段ベッドを解体した一段ベッドに寝ていたのだが、部屋を出ると廊下があり、向かいに姉の部屋とかトイレとかがあった。そう言う感覚がする。

 いま現在、わたしは実家の自室で寝ていて、姉の部屋には姉がいる。ダイニングには父母がいる。リビングには妹が寝そべっているだろう。そういう確信が去来する。いやいやおかしい。わたしの部屋はいまはワンルームだ。ひとり暮らしだ。わたしのほかにはだれもいない。理解しているのに、理解できない。わたしはすでに三十すぎた女なのだけど、親から逃れられない子どもであることを強く意識させられる。恐怖がわく。起き上がる。ああ、夢だったと気づく。

 

 以上のことを主治医に話してみたところ、「フラッシュバックが夢にでてきているんだね」ということだった。なるほど~。出てくるな。おかげで眠るのがイヤになりつつある。めざめるときにかならずイヤな思いをするとわかっているからだ。

 というわけでなんかよくわからんけど「フラッシュバックを抑える漢方」とか言うのを処方されることになった。そんな都合のいいものがあるの!? 四物湯というのと、けいしかしゃくやくとうとかいうやつ。なんだかドラえもんの道具でもだされたような気分になったが、よくわからんけど効果はあるらしい。ネット調べ。なんでもネットで調べる。でも機序はよくわかっておらず、どちらかというとけいしかしゃくやくとうとかいうののほうがフラッシュバック抑制に働いているのではないかな……? というあいまいな結論だった。

 このふたつを処方することを、神田川処方? 神田処方? とかそんな名前で呼ぶらしいが、いったいなにをおもってこのふたつを処方しようと思ったのか。べつのことで処方したらたまたまフラッシュバックがおさまったのか。謎が多い。よくわからない。

 とりあえず一週間飲んでみたがとくにいいことも悪いこともなかったので継続してみようということになった。さいわいまずくはない。うまくもないけど。どっちかおぼえてないけど、セロリみたいなにおいがするから、セロリがきらいだとつらいかもしれない。

 

 で、まあ、また受診したわけだけれども、どうにも精神がうまくない。フラッシュバックするし。フラッシュバックはフラッシュバックだけでもつらいものだが、精神が一気に過去につれもどされるので、そのあたりのことをバチバチ思い出してしまう。

 そうやって思い出して傷つく幼稚な自分がきらいだ。母には「そうやってぜんぶ母さんが悪いって言いたいのね」と言われてきた。父には「もうぜんぶ終わったことだろう」と言われてきた。どっちもちがうと言いたい。悪いって言いたいんじゃなくてわたしは傷ついたと言いたいだけだ。終わってなんかいない、わたしはいまもあのころを思い出して情けなく泣いてばかりいる。

 でも、父母の言葉はわたしにすっかりしみこんでいて、「悪意のないささいな言葉に傷つくのが悪い」「むかしのことを、気にしているのが悪い」「忘れればいいのに、忘れられないのが悪い」、そんな感じのことを考えている。

 主治医の先生は「あのときつらかったんだって認めてあげられるといいんだけどねえ」という。むずかしい。つらかったことはわたしがわるかったことで、単に自業自得のことを父や母のせいにしているとどこかで感じている気がする。わたしは最初からろくでなしとして生まれて、そのせいで苦しんだだけなのかもしれない。

 

 こういう人間にこそ神さまという存在が必要なのじゃないかと思うけど、宗教はたいてい父母を尊べと教えるんだな。ミッション系の学校に通ったので主の祈りをおぼえている。天にましますわれらの父よ、願わくば御名をあがめさせたまえ、御国を来たらせたまえ、御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ、われらの日用の糧をきょうもあたえたまえ、われらに罪を犯すものをわれらがゆるす如く、われらの罪をも許したまえ、われらを試みにあわせず、悪より救い出したまえ、国と力と栄とは限りなく汝のものなればなり。アーメン。そして十戒には汝の父母を敬えとある。相性が悪い。

 親は子どもから逃げられる。男親なんかとくにそうだろう。孕ませるだけ孕ませて逃げることができる。女親も身体的負担はものすごく大きいけれど、おろすなり産むなりすれば、忘れてしまえるひともいるだろう。

 でも子どもは親から逃げられない。子どもをもたない人間はいるが、親を持たない人間はいない。その存在から逃げられない。いなければ存在できなかったから。まあもういっそ存在したくなかったなという気持ちもなきにしもあらず。

 

 そういえば、ゴールデンカムイで読んだけど、アイヌ民族には「子(他人の子どもでも)をきちんと育て上げないと、死後にとむらいをして送ってくれるひとがいないから、天の国へいけない」という考えがあるらしい。こういう、子どもを大事にしなければならないという宗教的な考え? はあんまり見ない気がする。教えのなかに組み込まれているというのがあまりないような。わたしがものを知らないだけかもしれないが。

 

 話がズレにズレまくったけれども、以上。

 そう、なんかちょいちょいコメントとかスターをもらってありがたいです。読んでおります。ありがとうございます。