うつでなまぽ

うつでなまぽな生活です。

こもごも「ふつうのひとになりたい」

 先日、友人たちと会う機会があった…というか、ありていにいうと友人の結婚式だった。

 披露宴は非常に豪華で、ごはんもおいしく、友人の結婚相手がとてもよいひとだろうことや、友人と会えたこともうれしく、なのにどうしてかうっすら哀しくなった。

 そのうっすらがすこしずつ積もっていって、結婚式の翌日になると、とにかく、涙が出てきてしようがなかった。

 しばらく、泣いて泣いて、ぐずぐずになりながら、理由がわかった。

 

 結婚式をするようなひとは、ふつうのひとだ。そこに出席するのも、またふつうのひとだ。そのふつうが死ぬほどうらやましかった。望まれて生まれて、愛し合う両親のもとで愛されて育って、ひとを愛するようになった。そういうプロセスを踏んだふつうのひとのことが、すごくうらやましくてものすごく哀しかったのだ。

 結婚というものじたいは、うらやましくなかった。それも哀しかった。結婚して、しあわせな家庭を築けると信じられない貧しい精神性の自分が非常に賤しく感じられた。だれかを真剣に好きになったこともないし、これからもそうならないだろうと思った。そんな自分がとても未熟で、救いようのない人間であるように感じた。

 

 ふつうに生まれて、ふつうに育って、ふつうに生きたかった。ふつうのひとにずっとなりたかった。子どものころ、父親に「おまえはひととは違う、特別って意味じゃないぞ、おまえは頭がおかしいんだ」って言われたときから、ずっとふつうになりたかった。

 でも、子どものころに言われたささいな言葉をいまだに心に傷みたいに持っていて、うつで、なまぽの自分は、もうふつうのひとにはなれそうもないので、とても哀しい。

 雨も降ってるし、今日はとても哀しい日だ。