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うつでなまぽ

うつでなまぽな生活です。

うつでなまぽの前段階「終わりとはじまり」

前段階

 タイトルが妙に格好いいことに…

 

 また役所へ出向いた。携行物は通帳、印鑑、あと国民健康保険証。

 通帳は今後は保護費が振り込みになるのでそのため、印鑑は書類に必要なものがあるから、国民健康保険証は生活保護になると医療扶助を受けることになるので、保険証は返納することになるため。

 出かけるまえに5回くらい鞄のなかを確認して家を出たが、原付に乗ったところでまた不安になり確認するところだった。なんとかこらえた。こらえる意味があったかどうかわからないけれど。

 

 役所について、保護課へ行ったら、また例の小部屋へ通された。壁薄い。そしてめがねさんが現れ、書類、書類、また書類。わんこ書類。住所と名前を書きなぐりながら、住所のハンコがあればいいのに…とさえ思った。いちおう、内容をよく読んでサインを…と言われ、読んだつもりだが、覚えていない。不正受給はしませんとか収入があれば報告しますとかそういう内容だったと思う。

 そして生活保護受給についてのしおりの説明なんかがあり、その後、今後通院する精神科病院をどこにするかという段になった。めがねさんが相談員だという女性職員を連れてきて、精神科ということに抵抗はあるか、大きい病院がいいか、小さいクリニックがいいか、近いほうがいいか、多少遠くてもいいかというようなことを訊かれ、もう、へどもどした。なにがいいかなんてわからない。

 相談員さんが言うには、大きい病院だと、入院したりするときに手間がいらない。小さいところだと、手間がいるけれども、紹介状を書いてもらえばすむ。通院するとき、大きい病院だと待ち時間があったり、先生が変わったりということがある。小さい病院だと、遅くまでやっていたり、フレキシブルな対応がのぞめる、ということだった。

 そんな説明をされ、病院のリストをべらっと見せられる。生活保護で受診できる(ようするに医療扶助の契約を国と取り交わしている)病院・クリニックの一覧であった。A4紙両面。こんなにあるのかと思いつつ、しかし、病院名と電話番号と住所ぐらいなもので、どこがいいと訊かれてもやっぱりさっぱりわからない。

 結局、相談員さんも知っている精神科医が、最近大きな病院から独立して立ち上げたという、あたらしいクリニックはどうか…遠いけども…となり、めがねさんが「とりあえず行ってみるのは?」と背中を押してくださったので、そこに行くことに決めた。

 そしてめがねさんが受診の予約を取りつけに行ってくれているあいだ、相談員さんが「すみません、いろんな情報をばーっと詰め込むようなかたちになってしまって、戸惑ったでしょう」とわびてくれた。こちらとしては「いやいやお気になさらず。こちらこそお手間を取らせてしまって申し訳ない」などと如才なく返したいところだったが、じっさいは「いえ…」と消え入りそうな声で返すのが精いっぱいであった。

 で、どうにもこちらのようすが相談員さんの目には要支援対象者というふうにうつるらしく(いやじっさい支援を要しているわけだが)、「今後、なんでもないことでも、ちょっと話すだけでも、わたしのところへ来てみるのはどうだろう…」という提案をしてくださった。ありがたい申し出だ。だが、そうするのがいいのか、悪いのか、わからなくなった。もともと人付き合いが得意ではないのだ。親切にしてもらったら、もらっただけ、負い目に感じてしまうのだ。仕事とはいえ、みすごしてもなんの損もこうむらないようなところに、あえて手をのばして助けてくれようとしているのに、その手から逃げようとしている。なんだか情けなくなり、泣いてしまった。泣いてばっかりじゃないか。感情豊かなやつだよ。

 

 その後、精神科の予約は明日ということで決まり、保護費をもらって、健康保険証を返納し、国民年金の免除申請をしたのちに帰宅した。

 

 とりあえずここまでで前段階は終わり。

 いろいろなところを省いているのでなにがなんだかわからないと思うが、覚えていないのだと思ってほしい。