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うつでなまぽ

うつでなまぽな生活です。

うつでなまぽの前段階「申請してみた」

前段階

 前回までのあらすじ

 頭がおかしくなり死なねばならないという気持ちから逃れられなくなり金も尽きたので生活保護の申請に行って追い返されようと思った。

 

 行くまえに多少ごたごたしたことがあったが、それは気が向いたときに書く。

 

 申請直前の状態はこのような感じ。

 あたま:おかしい 読み間違いや数え間違いが異様に多い

 からだ:おかしい ごはんがなぜか食べられない だいぶやせた

 スペック:無職ひとり暮らし 就職活動中@単発アルバイター

 おかね:あと3万円くらい

 

 とりあえず必要と思われる書類をそろえ、役所の生活保護課に行ってみた。

 ネットでは「生活保護を管轄している課には基本、ほかの課のような呼び出しシステムはない。ちゃんと声をかけないと職員は来てくれないぞ」と書かれていた。なるほど生活保護課には、ほかの国民年金課とかみたいに呼び出しシステムがなかった。

 これが第一の関門か…

 普段でもこういうところ、「す、すいません…」としか声がかけられない。いまは声すら出ないかもな。カウンターの前でおどおど挙動不審になって終わるのだ。そしたらもう帰ろう。それがお似合いなのだ。

 と思いつつカウンターの前に立ったが、普通にそばにいた女性職員がさっと来て「ご用件はなんでしょうか?」とたずねて来てくれたので、ネットあてにならねえ~と思った。

 

 で、「生活保護の申請に来たんですけど…」と死にそうな感じの声で言った。

 ネットには「受給したいなら相談と言ったらだめだ! 申請というんだ!」と書かれていた。しかし、そういう理由で申請と言ったわけではなかった。なんというか、相談というのはハードルが高かったのだ。意味がわからんだろうが。もうなんか…こっちではなにも判断できない! そっちで決めてくれ! というクソ甘ったれた状態だった。相談というと、やっぱり、「アドバイスはする。だが、結局決めるのはきみだ」というところがあると思う。よくわからないけど、当時のイメージがそんな感じだった。

 話を聞いてくれた女性職員は、「じゃああっちの小部屋へどうぞ」と案内してくれた。

 

 案内された部屋、めっちゃ壁が薄い。というかパーテーション。声がめっちゃ聞こえてくる。プライバシーもクソもなかった。隣では高齢の女性がなにか相談している。反対隣では、若い男性職員がだれかに説明をしていて、「住所が変わったときとか、引っ越したときとか、あと住所が変わったときには知らせてください」などと言っていた。おなじこと2回言ってる。というか実質全部おなじじゃない? と考えていた。

 ちょっと待っていたら、職員がやってきた。なんだかやさしそうなひとであった。このひとが水際作戦をするのか…大変だな…申し訳ないな…といまさら思った。申し訳なく思うなら家で引きこもっていればよかったのに。

 

 職員は自己紹介をしたあと、こちらの現状について質問をしてきた。このへんから緊張だとかもろもろで完全にあいまい。まあ体調がおかしいとか金がないとかは言ったと思う。あと現在している単発アルバイトの話とか。

 こちらが実家を出ていて、両親は健在であるので、「ご実家には戻れない感じですか?」とかも訊かれたものの、事情について話すと「ああそうなんですね」とそれ以上は特に言われなかった。事情については気が向いたら書く。

 いろいろ書類も書いた気がする。近親者の連絡先とか。これは両親、兄弟姉妹まででよかった。

 それで、「これからどうなりたいと思っていますか?」というようなことを訊かれた。返事に窮した。「人に迷惑をかけずに死なねばならないと思っています」とか言ってどうするという感じだし、なら生活保護申請するなよって感じだし。

 というか何のためにここに来たのか? すくなくともこの役所では、水際作戦は幻だったし、職員はめちゃめちゃやさしい。親切で丁寧だ。追い返されに来たのに。ここは席を立って「やっぱり申請はやめます」とか言って出て行くべきところでは? そうしないということは結局甘ったれたまま生きていこうとしているという証左ではないのか? そもそも追い返されに来たという考えの時点で甘ったれすぎてはいないか? なにやってるんだ?

 しばらくのあいだ、フリーズした。このフリーズのまえにも、ちょこちょこ質問の意図が取れずに黙り込むことはあったので、職員は待ってくれた。結局、「働きたいんですけど…」とかじゃあハローワーク行けよ的な言葉がやっと出てきた。職員は傾聴の態度で聞いてくれた。なんか研修とか受けてるんだろうか。

 

 結局、申請をして、その手続きのあいだに病院にかかって就労できる状態かを判定し、できるようなら就労支援、できないようならできるようになるまで治療(申請が受理された場合)ということになった。あと家庭訪問をしますよと言われた。

 そして、就労意欲があるということで、本格的な就労支援は申請が受理されてからだけれども、後日、役所内にあるという生活保護ハローワークというのに相談をしに行くということになった。さっき話を聞いてくれた職員といっしょに生活保護ハローワークまで行き、主に職員どうしでのやり取りのあと、これでおしまいですよ…ということになった。

 

 もうなんかよくわからんまま帰った。自分が何をしたかったのかもわからなくなり、これからどうなるかもわからなかった。ただ、結果を待てばいいというのは多少気が楽だった。甘ったれだから。

 精神科で就労できる状態かを見てもらうということになったので、これはきっと見抜かれるのだと思った。この甘ったれた精神を見抜かれるはずだ。「こいつ働けるのに甘ったれてますよ!」的な。水際作戦はなかったが、正当な事由で追い返されるのだ。

 でもその気分のなかにはちょっと、「もし本当に病気で、治療できるものなら、死ななければならないと思うことがなくなるんだろうか…」という期待もあり、「それはない」という諦念もあり、「死ななければならない」というあいかわらずの気持ちもあり、完全にカオスだった。

 

 ブログタイトルがやっぱりネタバレだよな。